卒業30周年によせて

都立新宿高等学校  
学校長  小栗 洋

都立新宿高校第25回生の皆さんが、卒業30年目を迎えられるということで、当時の卒業アルバムを開いてみました。アルバムには、現在のグランドにあった旧校舎の写真と現在使用している校舎の写真とが仲良く同居しておりました。そういえば、現校舎が完成したのは、皆さんが入学する前年の昭和44年です。在学中に旧校舎が解体されたのではないでしょうか。その現在の校舎も老朽化が進み、1月末より、グランドの一角に新しい校舎が建設されています。このように考えると、30年という歳月を大きな重みとして感じることができます。

アルバムの他のページからは、当時の部活動の様子をうかがうことができます。現在と比べて、文化部の数が多いのに驚かされますが、体育部の様子は現在となんら変わりがありません。また、そこに写っている生徒たちのいきいきと活動する姿は、現在の生徒たちにもそのまま引き継がれています。

今年4月より、本校は進学重視の単位制高校として再出発いたします。単位制といっても、基本教科は全員必修とし、その上で、幅広い選択科目を置く予定です。これを骨格とする日々の授業実践から、生徒の個性を引き出し、大学に入学するための支援を最大限行うものの、それのみが自己目的でないと、その後も効果が滲み出てくる教育を行っていきたいと考えております。

今後とも、ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。